シロクマの粘土板

本拠地は「シロクマの屑籠」です。こちらは現時点では別館扱いです。

【02】jt_noSkeさん

 id:jt_noSke
 全盛期:~現在
 危険度:攻撃的ではない
 
 JT之助さん(以下、のすけさんと書く)を初めて認識したのはいつだっただろうか。「はてなブックマーク上で、やたらとダジャレを書き続けているやつがいる」という認識は、2007年頃にはあったような気がする。死ぬほどくだらないダジャレもあれば、おおっと思わせるダジャレもあった。殺伐としたコメント群のなかで一服の清涼剤を提供することがある反面、空気を読まないダジャレが不愉快を呼ぶような場面は私には少なく感じられた。尤も、これは氏の感覚と私の感覚がある部分で近しかっただけで、すべてのブックマーク読者がそのように感じていたわけではなかろうけれど。
 
 のすけさんは、「ふーむ」というコメントだけを残すことも多かった。その「ふーむ」の付け具合が私は好もしく感じられた。「あいつ、いつもダジャレこいてやがるけれども、ダジャレをつけるべき場面について、なかのひとは何か考えているようだぞ」。むしろ、のすけさんの「ふーむ」は、私にとってひとつのメルクマールたり得るものだった。この人は、ダジャレを選ばず、何かを考えている。発言を憚っているのかもしれないし、本気でふーむと思っているのかもしれない。
 
 尤も、単にダジャレが思いつかなくて「ふーむ」とやっていた可能性は否定できない。しかし、私はなんとなくそうではないような気がしていた。この人は、たぶんかなり考えている。そして、実は繊細な人物ではないか。
 
 今回、「ふーむ」やめたついでにいろいろ言っちゃおうかなコーナー - jt_noSke's diaryを読み、改めて「考えているのすけさん」を確かめることができた。嬉しく思う。のすけさんのダジャレと「ふーむ」は、はてなブックマークの多様性に貢献し、ひいては、はてな村の風景ともなっているようにみえる。だから、私の記憶に鮮明に残っている。この記憶を、念のためいまのうちに文字化しておこうと思う。
 
 ※この記事は右のテンプレに則って記載されています北極から観たはてな村人物評・テンプレートおよびお約束 - シロクマの更地

シロクマ(熊代亨)の著書