シロクマの粘土板

本拠地は「シロクマの屑籠」です。こちらは現時点では別館扱いです。

少しずつはてなブログ村の人間を覚えてきた

 
 今日は風邪をひいているので4分で。
 
 はてなブログ村の人間がだいぶ見えてきた。以前は識別可能なidが10種類ぐらいだったけれど、25~30種類近くに拡大したと思う。今、見え始めているはてなブログ村のブログは、アクセスを頻繁に稼いでいるわけではない人達、具体的には、はてなブックマークが100以上蓄積したエントリが5個以下ぐらいの場所なんだけれど、予想に違わず、ここには私がよく知っていた数年前のはてな村に近い雰囲気、あるいはテキストサイト時代に観測した、大手ではないサイト同士の雰囲気によく似た雰囲気が漂っていた。
 
 この、はてなブログ村のそれほど目立たない圏域には、クネクネとキャッキャウフフ、dis、羨望と野心、承認欲求、荒削りのテキスト、毎日更新している俺スゲー、そのほか色々が渦巻いている。ユーザー同士の砂の掛け合い、連合。妙に芝居めいた「俺様はこう決断したんだぜ」的ポーズ、「宣言」、「世界の中心ははてな」的ギョーカイ気分。id同士の人間力動もよく似ている。
 
 そういうのを観ていると、ああ、ここには若い人(正確には、ブログを本格的に書き始めてそんなに経っていなさそうな人)がたくさんいるんだろうな、と思えて胸が熱くなる。こういう風景は、ルーキーな書き手が舞い上がっている時にみられるものだと思うので、やはりはてなブログ村は若いコミュニティなんだと思う。良きかな、良きかな。
 
 再び、テキストサイト時代や2006年頃のはてなダイアリー的な、しょーもない揉め事やキャンプファイヤーがここでまた繰り広げられるのかと思うと、おじさん嬉しいよ。人間のどろどろしたもの、浅はかなもの、尊いものが、走馬燈のように流れていくんでしょう。へっへ、楽しみだなぁ。
 
 昔のようにはネットに張り付いてはいられないだろうけれど、おいしそうな記事はピックアップして、面白そうで、なおかつあまり手が汚れずに済むようなidは、虫ピンで留めて採集箱におさめたいところです。

シロクマ(熊代亨)の著書