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シロクマの粘土板

本拠地は「シロクマの屑籠」です。こちらは現時点では別館扱いです。

【12】NOV1975さん

ブロゴスフィア

 id:NOV1975
 全盛期:~現在
 危険度:迂闊なブロガーを啄んでいることがある
 
 私とNOV1975さんは「はてなダイアリー同期」というか、似たような時期*1に(株)はてなのブログサービスにお世話になりはじめ、2006~2008年頃の「はてな村」的なブログコミュニケーションの渦に呑み込まれていったので、主観的には「同期生」と感じる。私がそう感じる理由は、当時の私とNOV1975さんのブログスタイルが似ていて、しかも似たような話題を多く取り扱っていたからかもしれない。
 
 なにより、2006~2008年頃の私、およびNOV1975さんは、まさに「はてな村のブロガー」的な何かだったと思う。ネット上の出来事・コミュニケーション・娑婆世界について高頻度にブログを書く――少しハイな状態のはてなダイアラーにありがちなスタイルだったと思う。今にして思うと、あれは一体なんだったんだろう?そうしたハイな状態のブロガー同士が、承認欲求だけでは割り切れない成分を含んだ文言を凄い勢いで交換していた「はてな村」と、私、そしてNOV1975さん。ああいう時間は、一生の間に何度も体験できるものではない*2
 
 ただ、NOV1975さんはそうした当時のはてな村ブロガー連のなかではカッチリしているほうで、批判的言及を行う際にも温度の揺れ幅が少なかった。当惑や怒りや喜びの声をあげることはあったけれども、昔から情緒的安定度やダメージコントロールに秀でたひとだったと思う。それが幸いしてか、それとも「さとりブロガー」的な方向転換が功を奏したのか、NOV1975さんのはてなダイアリーnovtan別館』は今日も壮健だ。よく見かける同期のはてなダイアラーが現役ってのは、嬉しいもんです。長く続けて欲しいものです。
 
 ところで、NOV1975さんは本当に「さとりブロガー」になったんだろうか?少なくとも、昔に比べて「はてなブックマークくれー」「PVをー」的な憑き物のニュアンスは減ったと思う。それらに対する執着はゼロではないだろうけれど、“がっついた感”は殆ど感じなくなった。今でもNOV1975さんは息を吐くようにブログを書いてらっしゃるけれど、執着丸出しのスタイルにはほど遠く、なるほど「さとりブロガー」というのは言い得て妙かもしれない。ブロガーの精神的加齢についての一般論と照らし合わせて、それは良いことなんだろうな、と私は推測する。
 
 その一方で、はてな村ブロゴスフィア的な事案に対する観察と言及はいまなお盛んで、はてな村民としては“さとりもくそもない”というか、キャンプファイヤーの常連組にみえ、そのたびに私はディスプレイの前で「またまた言及しましたね!」とほくそ笑んでいたりする。いやいや、ほくそ笑むという以前にホッとする。なんというか、ブックマークコメントが何であるかはたいした問題ではなく、アイコンとid名が表示されているだけで、十分なのである――こうしたご近所感覚は永劫のものではない、儚い一時のもののだから、今あるそれを、今あるように味わい、記憶しておこうと思う。
 
 ※この記事は右のテンプレに則って記載されています北極から観たはてな村人物評・テンプレートおよびお約束 - シロクマの更地
 

*1:2006年頃

*2:もちろん、同じことを2013年という時に繰り返そうと願望するのは不適切で、例えば現在のはてなブログ界隈にもハイな状態のブロガーはいるだろうけれど、場の文脈も違えばプレイヤーも違い、なにより自分が年を取っている以上、同じ風景を夢見ることはもはや許されない。

シロクマ(熊代亨)の著書