シロクマの粘土板

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はてなブログの一発アップロード前提と、コンビニ店長の性質

 
 あー、やっぱり書きたくなったから書こう。
 
 はてなブログは、アップロードした後、もう一回修正を入れると、他のユーザーに新しい投稿として通知されてしまい、id呼び出しなんかかけようものなら、何度でも呼び出してしまう困ったちゃんなブログツールだと認識した。
 
 一般に、こういうブログツールってのは、「丁寧に下書きして、コピーアンドペーストしてアップロードする・後で修正なんてかけない清書をアップロード」なんだろうけれど、俺のようなタイプ、および、おそらく、はてなブログのコンビニ店長みたいなブロガーにとっては、その正反対に「編集ウインド開いて、修正無し、推敲最小、誤字脱字そのほかの修正はあとでご迷惑をばらまきかねない、でも、よそで下書きなんてまっぴら御免だから、もう一発勝負殴り書きしかないよね」なブログツールとして認識されるものだと思われる。
 
 だから、俺にとって・そして俺が推測するところのコンビニ店長にとって、はてなブログは、たぶん殴り書きするためのツールであって、熟慮に基づく慎重な文章をアップロードするツールではない、推測する。繰り返すが、これは推測だ。
 
 だけど、この推測を裏付ける、というかなんというか、コンビニ店長の文章の筆致は、しつこいような推敲フィルターを通した後の文章っていうより、頭のなかで推敲と誤字脱字修正をしながら、書き直し無しで突き進むようなタイプだったと記憶している。もともとその傾向が強かったけれど、はてなブログに移ってからその傾向に拍車がかかった。ある程度、まとまっていても、頭のなかで現在進行形でまとめている、そのまとめバッファのサイズがそのまままとまりの限界になっているような、冗長さと統合性のぎりぎりのところをコンビニ店長は書き殴っていたと思う。だから、俺はこの推測にちょっとだけ自信がある。まただからこそ、コンビニ店長は、あれだけの文字量を吐き出しても仕事が回っていたのではないか。
 
 言い換えると、かつてのコンビニ店長や、たぶん、これからの俺にとってのはてなブログは、一種の一人チャット装置として運用される可能性が高い。はてなダイアリーに比べると、一呼吸で書き上げてしまわなければならない制約を制約と取るので無く、むしろアカペラで歌うように思念を叩き付けるためのツールとしては、はてなブログは一周回って優れている。というか、そうとでもとらなければ、はてなダイアリーのほうが普通のブログとして運用するには適しているっぽいので、俺は、はてなブログ特性を、一人チャットツールと割り切って、垂れ流し的に運用してみようと思い立たざるを得ない感じだ。ブログなら、もう間に合っているのだし。
 
 それにしても、一気に書き上げて一発アップロードって、結論を書き添えるのが難しそうではある。俺はブログ記事の結論をまとめるのが苦手だ。だいたい5回のうち4回は、悩んだ末に結語を持ってきて、5回に1回程度、スカッと爽やかな結語が自然に沸いてくる。コンビニ店長はそれほどでもなかったかもしれないが(いや、あの人もそうだったかな?)、この殴り書きモードでは結語に手こずりそうだ。
 
 要は、オチが思いつかなくて困っているってこと。書きたいことを書いてスッキリしたけど、このスタイルじゃあ起承転結は覚束ないなー。そういや、コンビニ店長の文章も、たいていは結論がゴチャゴチャだったっけ?やっぱりあの人、ホントに下書き無し推敲無しで、「24時間残念営業」を書き殴ってたんじゃないか?
 
 (おわり)

シロクマ(熊代亨)の著書