2013年に観測された「サードブロガー」という概念を巡ってのゴタゴタした話は、テキストサイトがある程度栄えた後にも、2006年のはてな村にも観測されたもので、どこか彗星の運行を連想させる。たぶん予測も可能だ。この手の話は、
・テキストをウリにするウェブサイトやブログの類が、
・トラフィックの大きなプレイヤーがある程度確立している状況下で
・それらを見上る格好で、新興勢力が質・量ともに増大していて
・新興勢力のなかに、自分のサイトやブログの運営アイデンティティをどう定義づければ良いか決めあぐねているプレイヤーが複数存在する
時に決まって発生している。
してみれば、はてな村、あるいははてなブログ村というのは、正しく新興勢力が増加しているのであって、(株)はてなのブログ大戦略は、それなりにうまくいった、ということなんだろう。いつまでも五月蝿い古参のいう事をきくより、新しいプレイヤーの新規参入を期待したはてなブログを立ち上げたおかげで、こんなに面白い新規プレイヤーがみられる……だから俺は、はてなブログに感謝すべきなんだろう。
はてなブログで文章を綴り始めた面白ブロガーのうち、5年後に(実質的に)生き残っているプレイヤーは、たぶん1/3~1/4程度と思われ、そのうち、面白さなりなんなりを維持しているプレイヤーとなると、さらに少なくなるだろう。しかし、ともあれルーキーがたくさんはてな(ブログ)村にやってきたこと自体、大変喜ばしい。承認欲求がパチパチと音を立てて爆ぜるはてなブロゴスフィア、ギシギシとした空気の読みあいで神経衰弱一直線なはてなブロゴスフィアを、寿ごう。
ブロゴスフィアって言葉を、またぞろ使いたくなってきた。ブロゴスフィア(笑)でもいいけれど、ここはひとつ、開き直ってブロゴスフィアで。誰に喧嘩に売り、誰に言及を届けようかな。