デスクワークの能率アップのために最適なアイテムって、個人差が大きいと思う。胃粘膜の荒れ具合とか、神経伝達物質の遺伝的多型性とか、情報処理様式とか、そういうの。だから不特定多数に有効な「デスクワークの能率をあげるための8つのアイテム」みたいな記事をまとめるのは、私にはできない。
でも、個人的な効き目のほどを書くことはできるし、というか、書いてみたくなったので、以下にズラズラと挙げてみる。この世のどこかにいるであろう「p_shirokumaに良く似た体質で、似たような情報処理様式を持っている人」には役に立つかもしれない。
・コーヒー
私はコーヒーが効く体質だと思う。私の原稿の50%は、たぶんコーヒー豆を炒ってつくられていると思う。世の中には「コーヒーなんてちっとも効かない人」もいるけど、私の場合、カフェインは強烈なブーストになる。連想力も、持続力も、集中力も、1.2倍ぐらいになる。原稿書きの時だけでなく、ここぞというオフ会や会議の時にもコーヒーは威力を発揮してくれる。
そのかわり、私はコーヒーを飲むと胃が荒れたり疲れたりするので、頻繁にはコーヒーを飲めない。一日1~2杯が限界で、それ以上飲むと翌日の体調がおかしくなる。注意深く取り扱わなければならない飲み物だ。
・モンスターエナジーとレッドブル
コーヒーが効く私にとって、これらのドリンクは割ときつい。プラセボ効果も相まって、数時間にわたって過覚醒と言って良いほどの状態になる。なんとなく文章が攻撃的になるので、最近は敬遠している。値段もやたら高いなのでパス。
・コーラ
カフェイン系ドリンクのなかでは、コーラは割と安心して選べるほう。カロリーオフで代用することが増えた。
・スルメイカ
カフェインを遠ざけたい時には、スルメイカをかじることが多い。噛んでいるせいか集中力が保たれるし、空腹感からも遠ざかれる。難点は、イカ臭いこと。自宅で一人で作業している時には良いけれども、出先でやるには臭すぎる。ただ、有効なアイテムだとは思う。
・ガム
スルメイカの無臭版的な立ち位置。ある程度は役に立つけれど、スルメイカに比べると効果が劣るような気がする。出先では有用な手段のひとつ。
・ただの炭酸水
こちらもコーヒーやコーラに比べるとはっきり見劣りする。ただの水よりは気分が良いけれども。
・キャンディ
糖類が補給できるせいか、それなり良いと思う。ただ、糖負荷をかける&歯にも負荷をかけるから、あまり頼りたくない。コーヒーと組みあわせると、効き目はともかく中年の身体には滅茶苦茶悪そう。
・音楽
状況による。集中力が途切れがちな日に机に向かうには効果的だけど、集中している日にはかえって邪魔になる。使いどころが難しい。
・twitter
これも状況による。基本的に邪魔になる。が、twitterでつぶやいていたほうが考えがまとまる事もあるので、行き詰まった時にはブツブツ連投することもある。
・ブログ
これも原則、邪魔にしかならない。ただ「ブログで下ごしらえをして原稿で調理する」「誰かのトラックバックを貰う」は思考プロセスとしては秀逸なので、わざわざ時間を割いてでもブログを書いたほうが良い場合も多いと感じる。それと、思念を処分する場所としても優秀。
こうやって並べてみると、「なんだか集中力の無いひとだなー」という気がしてくるけれども、他の人だってそれぞれに工夫しているに違いない、と思って安心しておくことにする。