離婚しようと思っている。二次元に撤退しようかな - はてな村定点観測所
ブログでははじめまして。netcraftさん。オフ会遂行、お疲れ様です。
さしあたって肝心なところだけ、私見を申し上げてみます。
現在のnetcraftさんは、睡眠があまり摂れない状態にあり、オフ会の準備等で*1エネルギーを消耗しているフェーズにあると思います。これを、精神科の状態像記述でいう抑うつ状態*2と看做すべきかははっきりしませんが、ただ、活動量が過大になっていて、にも関わらず、それを回復させるための睡眠が障害されている現況は、メンタルヘルス上あまり良くない状態と推測します。
「効かない薬ばかり飲みながら」と書いてあるので、あるいは、近医内科か、どこかの心療内科/精神科で向精神薬が処方されているのかもしれません。だったら尚更、アクティブな状態で睡眠が摂れない状態の持続はハイリスクのように思えます。個人輸入も含め、40錠も内服しているのが本当なら――何をお飲みになっているのか存じ上げませんが――並みの量ではないと感じました*3。
そういう時に、重要な決定をするのは勧められません。精神疾患の有無にかかわらず、寝不足でコンディションの悪い時には人間の決定はブレやすくネガティブに流されやすいものです。だから精神科では、「メンタルヘルスの状態が悪い時には、重要な決定は後回しにしろ」が定石になっています。
オフ会が終わるまでは一段落つかないかもしれませんが、生活リズムが整い、睡眠も食欲も問題が無い状態で「離婚の是非」を再考なさることをお勧めします。
そして、ご職業柄、なかなか変更困難かもしれませんが、就寝前に明るいディスプレイを見つめ続けるのはやめましょう。ただでさえ眠れないのに、ディスプレイを見ていると眼が冴えます。「こころ」はディスプレイを求めていても、「神経」は求めていません。この場合、重要なのは神経です。中枢神経機能が衰弱すれば、「こころ」にも悪影響が及ぶでしょう。遅くとも就寝一時間前にはディスプレイから離れ、できれば室内の明かりも暗くして、眠る体勢に入ってください。
身体や神経はナマモノなので、いきなり休めるものではありません。生活リズムだって、簡単には変えられない。人間は、PCのように簡単にスイッチオフできる生き物じゃないんですよ。多くの現代人が、そのあたりを軽視しているようですが。
ちなみに、「寝る前にディスプレイを眺めるな」は、心療内科-精神科に通いながらインターネットをやっている人達全般にも当てはまる注意点です。というより、そういう人達にこそ、当てはまる注意点と言うべきでしょうか。ところが、向精神薬を服薬していると書き込みしているアカウントが、夜の11時とか12時とか、ひどい時は2時3時までネットにアクセスして何かしら書き込みしているのをそこらじゅうで発見します。あれは、物凄く良くない。そういう人が「精神障害に苦しんでいる云々」と書いているのを見かけることもあるけれど、だったら夜中にネットなんてやるもんじゃないし、たぶん主治医がそのネットユースを知ったら、注意するんじゃないかと思います。
もちろん、「眠れないからネットをやっている」と反論する人はいるでしょう。でも、眠れないからこそ夜中にネットなんてやっちゃ駄目です。夜中にネットをやっても睡眠障害は改善しません、というか普通に悪化するだけでしょう。どれだけネットで「こころ」を満足させても、神経は消耗するばかりです。退屈でもなんでも、回線切って臥床・閉眼しているべきです。百歩譲って何かをやるとしても、明滅するディスプレイを眺めるのはよしたほうが良いと思います。神経を興奮させてはいけない。
話は戻りますが、一日四十錠以上を内服していても眠れなくて、且つ、深い悩みを抱えていらっしゃるnetcraftさんにおかれては、神経の安寧を祈らずにはいられません。オフ会の件もあるので、すぐ路線変更できない部分もあるでしょうけど、なるべく神経を酷使&刺激しないライフスタイルを採り、ご自愛ください*4。
[関連]:インターネットにはリラックスが欠乏している - シロクマの屑籠
*1:もちろんお仕事もあるでしょう
*2:注:疾患診断名としての「うつ病」とイコールではない点に留意してください。状態像としての抑うつ状態は、統合失調症~適応障害まで、精神疾患の種類や重症度に関わり無く出現し得るステータスです
*3:なお、間違っても具体的な服薬内容はネットに書かないでください。こんな注意書きを書くべきではないのかもしれませんが、リンク先の文章がアップロードされていること自体、netcraftさんの現況を暗示してやまないような気がするので、念のため、断っておきます
*4:もし、自分では自制できない・自分自身がコントロールできないと判明した場合は、誰かにネットを遮断してもらったうえで、抜本的な相談したほうが良いかもしれません。