ゆうべ、まどか☆マギカについて嫁さんと話していたら、嫁さんの口から「叛逆の物語はgood end みたい」という表現が出て、ハッとなった。
good end……。
懐かしい響きだ。good end、true endといった言葉は、まだエロゲーを嗜んでいた頃には頻繁に耳にし、口にもするものだった。まどか☆マギカは、目下、ルート分岐するタイプのお話ではなく、叛逆の物語は「続き」ということになっている。だが、TV版をtrue end、叛逆の物語をgood endという風に捉え直してみると、喉につっかえずにスルッと入ってくる。ほむらを主人公としたラブストーリーのtrue endとgood endとして両方のエンディングを対置してみると、いかにもエロゲーのtrue end と good end にありそうな面持ちにみえてくるから、その、困る。
それはそうとして、本件で愕然としたのは、エロゲーを嗜んでいた本数などからいれば、俺よりもずっとキャリアの浅い嫁さんの口から「叛逆の物語はgood end みたい」という言葉が出てきて、俺にはそういうアングルを想起できなかったってことだ。かつてエロゲーは、ある方面のオタクの嗜みみたいなものだった。その記憶がこんなに遠のいていること、嫁さんのほうが覚えていたこと、どちらもそれなりに詠嘆に値することのような気がした。こういう感想は、忘れないうちに書き取っておこう。